サンマリノ共和国ヴァイオリン美術館”音楽の家”代表 パオロ・バンディーニ
”音楽の家”日本語サイト開設にあたり、日本の皆さまにご挨拶できる事を心から嬉しく思います。
私はまだインターネットが普及するずっと以前より、日本の大手楽器店をはじめ、コレクター、演奏家の方々をお客様に、長年ロンドンを中心としたオークション会場で弦楽器専門の代理入札のプロフェッショナル(インターナショナル・ブローカー)として活動して参りました。
私の祖国イタリアで生まれたヴァイオリン(弦楽器)は、約500年の時間をかけてイタリア全土で製作、研究され続け、地域の特色を色濃く反映させながら今なお伝統文化として各地域で継承されています。
サンマリノ共和国はイタリア本土の中央部に位置する弦楽器製作の最大流派であり私の出身地でもあるエミーリア・ロマーニャ州に隣接する独立国家です。国は違っても言語をはじめとした料理、文化、
芸術等は同じ影響下で共に発展してきました。
2016年サンマリノ共和国よりヴァイオリン美術館開設の要請を受け、専門家としての知見を活かした新たな挑戦の地としてヴァイオリン文化の普及と発展のために、さまざまな取り組みに取り組んで参りました。
その中の一つにメディアへの出演があります。クラシック音楽の醍醐味はもちろん生演奏と劇場に足を運ぶことではありますが、同時に知識を増やし親しみを感じてもらうためにテレビという媒体を使い、家に居ながらにして日常の中で芸術に触れていただいたことです。
また、弦楽器は演奏されてこそ本来の意味を持ちます。美術館のガラスケースの中に飾るだけでは楽器に命は吹き込まれません。私のもとには日々、価値ある弦楽器の情報が入ります。それらの情報を元にデータを作り、この”音楽の家”から大切に引き継ぎ次の世代へ継承してくださる所有者様を見つけたいとも考えております。
インターネットが普及した今日、イタリアの中央部にありながら世界最古の共和国として君臨するこの稀少なサンマリノ共和国より、我々の誇る伝統文化をさまざまな形で発信し、
世界中の音楽を愛する方々へお届けしたいと願っております。